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2024年最新|簡単な医学部はある?入りやすい医学部がある大学をランキング形式で徹底解説!

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カテゴリ:大学情報

本記事では、入りやすい医学部を国公立と私立大学に分けてランキング形式で解説します。
難易度が高い医学部受験の中でも、比較的入学しやすい大学や難易度が低いと言われている大学について詳しくまとめています。
医学部受験に合格するには、受験に合格できるような志望校選びが重要です。
また、入りやすい医学部を受験する際のポイントや注意点についてまとめていますので、是非参考にしてください。

この記事を読むとわかること
  1. 簡単な医学部はどこなのか?
  2. 穴場の医学部を受験する際の注意点
  3. 国公立大学・私立大学の受験の特徴

今回の記事を動画で解説しています!

簡単な医学部の3つの特徴

ここでは、医学部の中でも入学難易度が低い医学部の特徴について解説します。
医学部の入試難易度は他の学部も入れるとかなり難易度が高いですが、その中でも比較的難易度が低い医学部は以下のような特徴があります。

  • 倍率が低い
  • 偏差値が低い
  • 地域枠がある

倍率が低い

倍率は、医学部の入学定員数と入学希望者の数によって決まるので、倍率が低い医学部は受験生の人数が少ないため、比較的入りやすい状態であるといえます。
また、国公立大学の医学部では「足きり」と呼ばれる、学力による二段階選抜が実施されることがありますが、倍率が低い場合においてはこれが行われる可能性がかなり低くなります。
「倍率が低いから人気がなく悪い大学である」というわけでは決してないので、倍率も考慮しながら自分に合った大学を受験することをおすすめします。

偏差値が低い

偏差値が低い医学部というのも、入りやすい医学部の特徴となっています。
偏差値というのは、50を基準値とした場合に平均の値からどれくらいの差があるのかを表した数字です。
偏差値が高くなるにつれて入学難易度も高くなり、低くなるにつれて入学難易度は下がります。
つまり、偏差値が低い医学部は、入試においての合格のボーダーラインが下がり、入りやすい医学部であるということです。
学習レベルにいまいち自信が持てない受験生の方は、偏差値があまり高くない医学部を選んで受験するのもよいでしょう。

地域枠がある

医学部によっては、入試の際に地域枠を設けています。
この地域枠は、特定の都道府県や近隣地域出身者から募集していることもあれば、広く全国から募集していることもあります。

条件や奨学金有無が異なる

奨学金が貸与されるもの、奨学金が貸与されないものなどの違いもあります。
しかし基本的には医師偏在の解消を目的としたシステムであるため、ほとんどの場合は卒業後、指定された地域あるいは病院での一定期間の勤務が義務づけられています。
医学部の定員全体に対する地域枠の割合はここ10年前後でずいぶんと増加しましたが、受験希望者がやや少ないため競争率も一般入試と比べて低く、大学によっては定員割れしている場合もあります。
そのため、より確実に合格するための選択肢として視野に入れると良いでしょう。

配点や試験の形式に特徴のある医学部から探す

次に、共通テストや個別試験の配点、試験の形式などに特徴がある医学部についてまとめました。

共通テストの配点の比率が高い医学部

国公立大学で、共通テストの配点の割合が6割以上の大学は、高い方から順に以下のようになっています。

徳島大学⇒佐賀大学⇒弘前大学⇒旭川医科大学⇒島根大学⇒山口大学⇒宮崎大学

この並びを見て分かる通り、共通テストの点数比率が高い大学は、首都圏よりも地方の大学に多く見られます。

共通テストが重要な鍵になる

共通テストの比重が重くなっているという事は、共通テストでしっかりと確実に高得点を取ることで、そのまま逃げ切り合格できる可能性が高いという事です。
そのため、共通テストで高得点を取る自信が持てない受験生の方は避けた方がよいでしょう。
共通テストで高得点を取ることができれば、国公立大学の前期試験以外にも、後期試験や私立大学での共通テスト利用試験においても有利になります。
早期から対策を始めましょう。

個別試験や2次試験の配点が高い医学部

個別試験や2次試験の配点が高く設定されている国公立大学医学部について、配点の割合が高い順に以下のようになっています。

東京大学/京都大学/東北大学/大阪大学/金沢大学/千葉大学/岡山大学

国公立大学の中で、東京大学と京都大学は2次試験の配点割合が最も高く、両大学とも80%となっています。

比較的難関校に多い傾向がある

この並びを見ると、2次試験の配点割合が高い大学というのは、旧帝国大学のような難関校に多いことが分かります。
また、2次試験の配点割合が高いということは、もし共通テストで失敗して高得点が取れなかったとしても十分に挽回することができるということです。
しかし、共通テストの配点割合が低いからと言って共通テスト対策を怠ってはいけません
共通テストの得点率が高いほど、合格へと近づきます。

受験教科が少ない医学部

受験教科が少ない医学部について解説します。

国公立大学

国公立大学医学部の中でも受験科目の少ない大学は以下のような大学があります。

宮崎大学/秋田大学/徳島大学/弘前大学/島根大学/旭川医科大学

この6大学では、2次試験を数学・英語・面接のみで受験することが可能です。

私立大学

私立大学医学部で受験科目が少ない大学は、以下のような大学が挙げられます。

帝京大学/東海大学/浜松医科大学

帝京大学では英語が必須科目となっており、それに加えて国語、数学、化学、生物の中から2科目を選択して、合計3科目で受験します。
東海大学では、英語、数学、理科1科目の合計3科目で受験することが可能です。
浜松医科大学では、後期試験については小論文と面接のみで受験が可能です。

試験に合格するのが簡単というわけではない

受験科目が少ないからといって、試験に合格するのが簡単になるというわけではありません
受験科目が少ないからこそ、それぞれの科目の完成度を高める必要があります。
そのため科目が少ないから簡単だという考えではなく、あくまで得意科目だけで受験することができるかどうかという観点から、受験する大学を選びましょう。

各受験教科の科目配点や出題範囲に偏りがある医学部

教科の得意不得意に偏りがある受験生には、各教科の科目配点や出題範囲に偏りのある大学医学部がおすすめです。

国公立大学の場合

国公立大学で科目配点に偏りがあるのは、以下の大学などです。

広島大学/横浜市立大学/京都大学

広島大学では、前期A試験において数学300点、理科1200点、外国語300点という配点になっています。
理科が得意な受験生にとってかなり有利な配点になっています。
横浜市立大学の前期試験では、数学400点、理科600点、外国語400点で受験することができます。
京都大学の前期試験では、国語150点、数学250点、理科300点、外国語300点となっているため、国語があまり得意ではないという受験生の方におすすめです。

私立大学の場合

私立大学の中では、近畿大学がおすすめです。
近畿大学医学部の入試は数学の出題範囲が特徴的で、他の多くの大学において範囲に含まれる数学Ⅲは除外され、数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・Bのみとなっています。
数学Ⅲは医学部入試の頻出単元でありながらも、受験生にとっては対策が疎かになりがちな単元です。
その点において、近畿大学医学部はかなり珍しいです。

倍率が低い医学部ランキング

倍率が低い医学部についてランキング形式で解説します。

国公立大学編

倍率が低い国公立大学医学部を表にまとめました。
※前期試験のデータです。

大学名 所在地 倍率
和歌山県立医科大学 和歌山県紀三井寺811-1 1.9
滋賀医科大学 滋賀県大津市瀬田月輪町 2.1
徳島大学 徳島県徳島市蔵本町3-18-15 2.2

表を見て分かる通り、倍率の低い国公立大学は地方に多く、立地やアクセスがあまりよくないというのが倍率を下げている要因だと考えられます。
また、倍率の低い大学は合格者数の定員が多いことも特徴として挙げられます。
偏差値については、66程度となっています。

1位:和歌山県立医科大学

最も倍率が低いのは、和歌山県立医科大学です。
受験者数122人、合格者数64人で倍率が1.9、偏差値は65.8となっています。
倍率がそこまで高くない理由としては、立地面や県立大学であることがあげられます。

2位:滋賀医科大学

2番目に倍率が低いのは、滋賀医科大学です。
受験者数194人、合格者数92人で倍率が2.1、偏差値は66.7となっています。
和歌山県立医科大学同様に立地面や県立大学であるため、倍率が上がりづらいことが考えられます。

3位:徳島大学

3番目に倍率が低いのは、徳島大学です。
受験者数150人、合格者数68人で倍率が2.2、偏差値は64.8となっています。
最寄り駅は、JR琵琶湖線 瀬田駅となり、そこから約15分ほどバスに乗って滋賀医大前で下車します。
アクセスに関しては、あまり良いとはいえないでしょう。

私立大学編

倍率が低い私立大学医学部を表にまとめました。
※一般選抜のデータです。

大学名 所在地 倍率
東京慈恵会医科大学 東京都港区西新橋3-25-8 3.5
藤田医科大学 愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1番地98 4.2
東北医科薬科大学 宮城県仙台市青葉区小松島4-4-1 5.2

表を見ると、国公立大学に比べて私立大学の方が倍率は全体的に高くなっています。
私立大学は受験生の数が多いため、国公立大学の2倍以上の倍率になっている大学も少なくないです。
また、科目の追加などの試験内容の変更により、前年度から倍率が大きく下がった大学もあります。

1位:東京慈恵会医科大学

私立大学医学部で最も倍率が低いのは、東京慈恵会医科大学です。
受験者数283人、合格者数80人で倍率が3.5、偏差値は70.7となっています。
他の私立大学と比較するとかなり偏差値は高くなっています。

2位:藤田医科大学

2番目に低いのは、藤田医科大学の一般(前期・愛知県地域枠)です。
受験者数163人、合格者数39人で倍率が4.2、偏差値は65.3です。
地域枠のため、受験者数が少ないのが特徴です。

3位:東北医科薬科大学

3番目に倍率が低いのは、東北医科薬科大学です。
受験者数1679人、合格者数321人で倍率が5.2、偏差値は65.0です。
1位・2位と比較すると、受験者数はかなり多くなっています。
東北医科薬科大学では2016年に医学部が新設されたため、倍率が低いのではないかと考えられます。

偏差値が低い医学部ランキング

偏差値が低い医学部についてランキング形式で解説します。

国公立大学編

倍率が低い国公立大学医学部を表にまとめました。

大学名 所在地 偏差値
秋田大学 秋田市本道1丁目1の1 67.0
山形大学 山形市飯田西二丁目2-2 67.3
弘前大学 青森県弘前市本町 67.3
香川大学 香川県木田郡三木町池戸1750-1 67.3
旭川医科大学 旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号 67.8

1位:秋田大学

最も偏差値が低い国公立大学医学部は、秋田大学です。
偏差値は67.0となっています。
国公立大学医学部においては他大学に比べてあまり高くはないですが、他学部では難関大学と遜色のないレベルです。

2位:山形大学・弘前大学・香川大学

2番目に低いのは、山形大学、弘前大学、香川大学です。
3校とも倍率は67.3で、同じ数値となっています。
3校とも、県内で唯一医学部のある大学のため、例年競争率は高くなっているようです。
他の医学部に比べて偏差値が低いからと言って、油断は禁物です。

3位:旭川医科大学

3番目に低いのは、旭川医科大学です。
偏差値は67.8で、直近5年間は66以上をキープしています。
また、旭川医科大学医学部の偏差値を学科別でみると、医学科が72、看護学科60となっており、医学科が突出して高いようです。

私立大学編

倍率が低い私立大学医学部を表にまとめました。

大学名 所在地 偏差値
川崎医科大学 岡山県倉敷市松島577 64.0
埼玉医科大学 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38 65.3
獨協医科大学 栃木県下都賀郡壬生町大字北小林880 65.5

1位:川崎医科大学

最も偏差値が低い私立大学医学部は、川崎医科大学です。
偏差値は64.0で、私立大学医学部の医学部の中では最も低い数値となっています。
そのため、医学部の中では合格難易度が易しいものであり、受験生にとっては狙い目の大学だといえます。

2位:埼玉医科大学

2番目に低いのは、埼玉医科大学です。
偏差値は65.3で、毎年64〜66辺りを前後しています。
偏差値が低い要因として考えられるのは、学費の高さです。
埼玉医科大学の学費は、3,700万円と私立大学医学部の中では高額になっています。
そのため、学力は優秀でも経済的な問題で受験を諦めざるを得ない受験生がいることも影響しています。

3位:獨協医科大学

3番目に低いのは、獨協医科大学です。
偏差値は65.5となっています。
2021年度は大学入学共通テストの導入や感染症流行などの影響により62.8まで下がりましたが、例年64〜66辺りをキープしています。

地域枠がある医学部

次に、地域枠がある医学部をご紹介します。

国公立大学

地域枠のある国公立大学をまとめました。

大学名 所在地 人数 入試区分 選抜方法
旭川医科大学 北海道旭川市 32
10
総合型選抜
学校推薦選抜
総合型選抜
学校推薦選抜
札幌医科大学 北海道札幌市 20
15
先進研修連携枠
特別枠
学校推薦選抜
学校推薦選抜
弘前大学 青森県弘前市 20
27
5
青森県定着枠
青森県内枠
北海道・東北枠
一般
総合型選抜Ⅱ
総合型選抜Ⅱ
東北大学 宮城県仙台市 7
2
宮城県地域枠
岩手県地域枠
一般
一般
秋田大学 秋田県秋田市 24 秋田県地域枠・全国地域枠 学校推薦選抜
山形大学 山形県山形市 65 地域枠 前期日程
福島県立医科大学 福島県福島市 80(一般枠含む) 県内現役・県内既卒・県外 学校推薦選抜
東京医科歯科大学 東京都文京区 5 茨城県枠
長野県枠
埼玉県枠
地域特別枠推薦選抜
地域特別枠推薦選抜
地域特別枠推薦選抜
新潟大学 新潟県新潟市 37 新潟県枠
全国枠
学校推薦選抜
学校推薦選抜
名古屋市立大学 愛知県名古屋市 7 地域枠 学校推薦選抜
大阪公立大学 大阪府大阪市 10 大阪府指定医療枠 前期日程
鳥取大学 鳥取県鳥取市 25 鳥取県枠
兵庫県枠
島根県枠
地域枠
前期日程
前期日程
前期日程
学校推薦型選抜
岡山大学 岡山県岡山市 9 岡山県枠
鳥取県枠
広島県枠
兵庫県枠
学校指定推薦選抜
学校指定推薦選抜
学校指定推薦選抜
学校指定推薦選抜
広島大学 広島県広島市 18 ふるさと枠 学校指定推薦選抜
山口大学 山口県山口市 5
22
17
全国枠
地域枠
特別枠
学校指定推薦選抜
熊本大学 熊本県熊本市 8
10
地域枠
熊本みらい医療枠
学校推薦型選抜
大分大学 大分県大分市 10
3
地元枠
地域枠
前期日程
総合型選抜
宮崎大学 宮崎県宮崎市 10
15
15
地域枠A
地域枠B
地域枠C
学校推薦型選抜
鹿児島大学 鹿児島県鹿児島市 20 地域枠 学校推薦型選抜
琉球大学 沖縄県中頭郡 14
3
地域枠
離島・北部枠
学校推薦型選抜

地域枠の人数が最も多かった大学は福島県立医科大学の80名(一般枠含む)でした。
次に多かったのが、山形大学の65名、弘前大学の52名となっています。
地域枠を多く設けている都道府県の特徴として、東北地方に偏っていることがわかります。
特に東北地方では、医師の確保に苦労しているため、医師不足を解消するためにも地域枠を多く設けているのではないかと考えられます。

私立大学

地域枠のある私立大学をまとめました。

大学名 所在地 人数 入試区分 選抜方法
岩手医科大学 岩手県紫波郡 5 一般C 一般
東北医科薬科大学 宮城県仙台市 30
5
20
修学資金A
修学資金A
修学資金B
一般
獨協医科大学 栃木県下都賀郡 5 一般・栃木 一般
埼玉医科大学 埼玉県入間郡 19 埼玉県地域枠 推薦
杏林大学 東京都三鷹市 10
3
東京都地域枠
新潟県地域枠
一般
順天堂大学 東京都文京区 10
1
5
10
5
2
東京都地域枠
新潟県地域枠
千葉県地域枠
埼玉県地域枠
静岡県地域枠
茨城県地域枠
共通・一般独自
昭和大学 東京都品川区 7
8
4
新潟地域枠
静岡地域枠
茨城地域枠
一般
帝京大学 東京都板橋区 4
4
4
1
福島県地域枠
千葉県地域枠
静岡県地域枠
茨城県地域枠
一般(茨城県以外臨時定員含む)
東京医科大学 東京都新宿区 8名以内
3名以内
2名以内
新潟地域枠
静岡地域枠
埼玉地域枠
推薦
東邦大学 東京都大田区 3
2
5
2
千葉県地域枠
新潟県地域枠
推薦
一般
推薦
一般
日本大学 東京都千代田区 2
3
3
5
2
新潟県地域枠
茨城県地域枠
静岡県地域枠
埼玉県地域枠
神奈川県地域枠
一般
日本医科大学 東京都文京区 7
2
4
5
2
千葉県地域枠
埼玉県地域枠
静岡県地域枠
東京都地域枠
新潟県地域枠
一般
聖マリアンナ
医科大学
神奈川県川崎市 5 神奈川県地域枠 一般
北里大学 東京都港区 2
4
5
2
3
山梨県地域枠
茨城県地域枠
神奈川県地域枠
埼玉県地域枠
新潟県地域枠
推薦
東海大学 東京都渋谷区 5
5
神奈川県地域枠
静岡県地域枠
共通テスト
愛知医科大学 愛知県長久手市 5
5
愛知県地域枠A
愛知県地域枠B
推薦
共通テスト
藤田医科大学 愛知県豊明市 10 愛知県地域枠 一般
大阪医科薬科大学 大阪府高槻市 2 大阪府地域枠 一般
関西医科大学 大阪府枚方市 2 大阪府地域枠
静岡県地域枠
新潟県地域枠
推薦
近畿大学 大阪府東大阪市 3
2
2
10
大阪府地域枠
奈良県地域枠
和歌山県地域枠
静岡県地域枠
一般
兵庫医科大学 兵庫県西宮市 5 兵庫県推薦枠 推薦
川崎医科大学 岡山県倉敷市 10
10
6
岡山県地域枠
静岡県地域枠
長崎県地域枠
一般
久留米大学 福岡県久留米市 5 福岡県地域枠 推薦

地域枠の人数が最も多かった大学は東北医科薬科大学の55名、次に多かったのが順天堂大学の33名でした。
国公立大学医学部と同様に、東北地方に位置している東北医科薬科大学の地域枠の人数が最も多く、医師不足を解消するために多く設けられているのではないかと考えられます。
順天堂大学の地域枠は、東京都・新潟県・千葉県・埼玉県・静岡県・茨城県地域枠に分かれており、東京都地域枠以外の地域枠は出身を問わず受験することが可能なため一般試験より狙いやすいといえます。
大阪医科薬科大学や関西医科大学など都心部に学校がある大学は、他の都道府県と比べると一定の医師が確保されているため、他の県より地域枠の人数が少ないと考えられます。

国立大学医学部と私立大学医学部の受験の特徴

続いて、国立大学医学部と私立大学医学部、それぞれの受験の特徴についてまとめてみました。

国立医学部の受験について

国公立大学医学部は、偏差値が高く、その分倍率が低い傾向があると言えます。

偏差値で見てみると?

偏差値を例にとってみると、東京大学理科三類は偏差値76、京都大学は偏差値72.5、大阪大学は偏差値70ととてもレベルが高いです。
さらにこの3校の医学部より下位を確認しても偏差値67.5の国立大学医学部が続いています
これだけを聞くと怖気づいてしまうかもしれませんが、先にも触れた通り国立大学医学部の場合、倍率が低くなる傾向があります。

2021年の例を見てみると?

2021年度の前期試験を倍率の具体例として確認してみましょう。
東京医科歯科大学が3.5倍、福井大学が3.4倍、大分大学が2.7倍でした。
この倍率は、私立大学医学部と比べても低いものとなっています。

後期試験の倍率は?

後期試験の倍率は、10〜20倍前後の範囲に収まっています。
後期試験に関しても私立大学医学部よりも非常に低いものとなっています。

国公立大学医学部は、高い偏差値が求められるというデメリットを持ちますが、倍率が低いというメリット

私立医学部の受験について

私立医学部の受験の特徴について解説します。
入りやすい医学部を探すときに、判断基準としてよく使用されるのが偏差値になります。
偏差値は、難易度を知るための指標となるため、偏差値で入りやすい大学を選ぶ人は多いです。

国公立大学と私立大学で偏差値の比較はできない

注意が必要なのは、私立大学医学部と国公立大学医学部の場合、偏差値を基準とし比較することは出来ません
私立大学医学部は国公立大学医学部よりも偏差値が低い傾向ですが、私立大学医学部の方が入りやすいかというと一概にそうとは言えないのです。
入りやすい医学部について偏差値を基準にするときは、私立大学医学部と国公立大学医学部は分けて考えるようにしましょう。

私立大学は倍率も高くなる

そして、私立大学医学部の倍率は、国公立大学医学部とは比べ物にならないほど高い数字になることも多いです。
人気のある医学部では、50〜100倍になることも珍しくないです。
2019年度の金沢医科大学を例に挙げてみます。
一般後期試験の倍率が108倍とかなり高い数値を記録しました。
100人受験をして1人しか受からない状況のため、入りやすいとは言い難いです。
私立大学医学部の併願も視野に入れている方は、少しでも合格の可能性を上げるために十分に準備をしておきましょう。

穴場と呼ばれる医学部を受験する際の注意点

ここまでで、医学部に入るのはやっぱり難しいという印象をお持ちの方も多いでしょう。
そして穴場と呼ばれる大学受験を考えている方もいるでしょう。
穴場と呼ばれる大学を受験する際の注意点をまとめてみました。

狙い目が被る可能性がある

穴場と言ってももちろん他の受験生も同じく、狙い目と思い受験していることはよくあります。
偏差値が比較的低い、琉球大学医学部を例に挙げてみます。
2020年度の後期日程試験では、倍率が11.9倍になっています。
場合によっては、15倍を超えることもあるため、決して簡単に合格はできないでしょう。

受験問題との相性

医学部受験の問題は、各大学によって問題の出題傾向がかなり違います
そのために、偏差値よりも入試問題との相性がとても重要になってきます。
倍率や偏差値を見たら比較的入りやすい大学だったが、入試を受けてみたら苦手な形式だったとならないように、
過去問対策を行い、予め入試の傾向を掴んでおくようにしましょう。

大学選びは慎重に

大学選びは将来のキャリアに影響するということを頭に入れておきましょう。
就職先・医師としてのキャリアにとても影響を及ぼすことを忘れてはいけません。
そして医学部に入学することを目的にするのではなく、その先の医師として働くことが最大の目的であることを肝に銘じておきましょう。
そのために、医学部を卒業した後、医師としてどのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えて志望校を選びましょう

医学部受験対策をするなら医進の会


医進の会では国公立・私立大学医学部受験を専門に行なっている医学部予備校です。
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まとめ

今回は簡単な医学部はあるのか、入りやすい医学部などについて解説しましたがいかがだったでしょうか。
難易度が低く、比較的入りやすいといわれていても医学部合格は簡単なものではありません
十分な対策が必要となり、国公立大学の医学部は基本的には高い学力が要求され、他の学部とは比べものにならないほど難易度が高いです。
学力に自信のない人は十分な学力を備えるために、医学部受験に特化した予備校に入塾することをおすすめします。
本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、医学部受験をぜひ検討してみてください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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